家庭教育学級の担当になってしまった方、そもそも家庭教育学級とは何ぞや?とお思いの方、
5年間も家庭教育学級の運営をしていた私が困った事、よかった事など書いてみますね。
お子さんが公立小学校に通っていれば、『家庭教育学級』という言葉くらいは聞いたことがあるかもしれません。
自治体によってかなり違いがあるようなので、ひとつの例としてお読みください。
楽しく参加している人もいれば、なくしたらいいのにと思っている人もいたりでいろいろなんです。
家庭教育学級とは?
「家庭教育学級」と検索すると、文部科学省や色々な自治体の家庭教育学級のサイトが出てきます。
親等の学習機会として最も広く行われているのは家庭教育学級であり,市町村教育委員会,PTA等が中心になって行っている。
市町村教育委員会の行う家庭教育学級に対して昭和39年度から補助を行っている。
開設場所は,公民館,小・中学校,幼稚園,保育所,更には企業の中で行われているものもある。
その学習内容は,子どもの心理的・身体的発達,基本的生活習慣の形成,家族の人間関係,親の態度・役割,妊娠・出産の基礎知識,学校教育との連携など,幅広く取り上げられている。
文部科学省のページから抜粋して引用しましたが、全文を読むのはしんどいですね…
自治体のホームページをいくつか見てみると、家庭教育学級の開催風景を載せているところもありますが、具体的な市町村を出すのはここではやめておきます。
家庭教育学級を簡単に説明すると、
小・中学校(幼稚園・保育所)の親子・または親だけの集まり、催し
『その催しに対して補助が出る・それを企画するのがPTAだったりする』ものです。
なので、その家庭教育学級の担当がまわってきたりして、どうしよう~‼となった方へ、少しでもお役に立てれば…と思い、これを書いています。
ノウハウゼロの状態で担当になると、かなりしんどいと思いますので。
家庭教育学級の担当になってしまったら
・自治体から説明を受ける
一年間の予算、報告書・請求書など書類の書き方の説明などあるかと思われます。
一学期の行事予定を早めに立てる
・開講式のようなものがある場合
校長先生などに簡単な挨拶してもらうようお願いする
・日時、会場、参加者の確認方法
候補の日時、会場を仮に決めて、利用可能か問い合わせます。
学校の会議室、公民館など(使用料がいる場合は注意する)
私の住んでいる自治体は、公民館は学校関係の利用ならば無料になりました。
講師にお願いするか、自分で企画するか
誰かに講師をお願いする場合は、なるべく急いで行動しないと一学期中に開催できなくなってしまいます。
家庭教育学級の運営担当で、手作りが得意な人がいたら自ら企画するのもいいですね。
そのほうが低予算で開催できます。
(この場合、自分が報酬=講師料をもらわないという意味でもあります)
無理なら誰か講師になってくれる人を探しましょう。
一ヶ月半~二ヶ月くらい先のことを考えて企画する
講師をお願いする方に予定を聞く場合は、一ヶ月以上先でないと難しいです。
そして出欠を取って参加人数を伝え、講師の方に準備をしてもらう期間も必要です。
企画が終わったら次を考える…のではなく、同時に2~3つ企画を進めながらでないと、年間数回開催するのは難しくなってきます。
講師の見つけ方
自分で何か企画できないときは、講師を見つけてお願いするといいですよ。
私はほぼこの方法で乗り切りました。
同じ学校で、自宅で教室を開いているママさんなどおられませんか?
自分の子供がお世話になっていることから快く引き受けてくれることも多いです。
ですが、好意に甘えてなるべく安くして…とは言わない方がいいと思います。
ブログから直接依頼するのも手
アメブロでブログされている方たちも多いので、普通に
「〇〇(都道府県 市町村) 羊毛 クラフト」「フェイクスイーツ」「グラスアート」等、検索して見つけました。
ブログに書かれている連絡先から条件面を書いたメールを送り、返事を待ちます。
講師料っていくら払う?
私の住む自治体では
・講師料、材料費…というように分かれて申請しないといけない決まりでした。
学校で午前中の一時間半程度の開催、参加者は10人弱の規模の企画が多かったです。
普段自宅でレッスンをしている方たちは、講師料5000~6000円+交通費、材料費別途で引き受けてくれることが多かったです。
講師料7000~8000円くらいでお願いした方もいました。
講師料を一万円払った方(材料費別途)も2人ほどいましたが、ちょっと企画の規模のわりに無茶をしてしまった感が…
材料費は参加一人あたり1000~1500円程度くらいでお願いすることが多かったです。
反対に、同級生のママさんは講師料はいらない…と言ってくれたりもするのですが、5000円程度は講師料を渡すようにしていました。
自治体からの補助があったので、参加者ひとりあたり500円くらいで企画をしていました。
これならかなりお得感があると思います。
講師の方のスキルを理解し、カルチャーセンター並みの参加費を払っての参加はしてもらえないでしょう。
生協などでもお手頃なクラフトの企画を見かけることがあります。
その場合、生協側が講師の方の講師料を負担していて、参加者は材料費のみ払っての参加となっていたりするようです。
時間がないときにおすすめの方法
仮決定の段階で情報を流し、何人くらい参加してくれそうか検討を立てる
参加者側の方で、仕事のシフトが決定する前に開催日時を知れたら…という意見も聞き、早めに情報をお知らせするようにしました。
企画側としては、日時・参加費用・持ち物等バッチリ決めてからでないとお知らせできない点もあります。
それだと仕事で行けないと断られる場合があるので、『こういう感じで企画を進めているよ』と早めに伝えると向こうの参加意思がわかってよかったです。
今まで開催した企画
・フラワーアレンジメント
・スクラップブッキング
・グラスアート
・パン作り
・飾り巻き寿司
参加だけならバスでおでかけ等もありました。
だいたい手芸系・調理系などが多かったです。
欠席者が出た場合…ドタキャン対策は必ず考えておく
住んでいる自治体から一年間の活動予算が決められていると思います。
そしてドタキャン対策は必ず考えておかなければなりません。
企画当日に参加費をいただくようにしていたのですが、手芸系と調理系では対応を変えました。
手芸系の企画で欠席者が出た場合
参加申し込み後の欠席は参加費をいただきます、と事前に伝えておく必要があります。
そして欠席者には材料を渡し、参加費をもらうことにしていました。
調理系の企画で欠席者が出た場合
調理系は欠席者から参加費は取らないようにしていました。
当日用意した材料で、参加した人数で食べきる感じです。
この場合、はじめのお知らせで「参加人数によって500~700円程度前後します」と書くようにしておきました。
それで「今日は500円です」と言うと、参加した人もお得感を感じるようでよかったですよ。
家庭教育学級の企画をしてよかった事
低価格で参加できる
主婦の方で、子供の手が離れたら習い事をしたいな…と思っていても、その費用が結構高額で諦めている場合もあると思います。
自治体の補助が出るおかげで低価格で作品を作ることができ、今でも家にたくさん飾ってあります。
自分のやりたいクラフトの講師を呼べた
低価格で参加できるなら、企画側にまわらなくてただ参加するだけでもいいのですが…
自分の希望は通りやすい面があります。
私は当時、スクラップブッキングにすごく関心を持っていました。
さほど遠くないところに講師の方がいたので、学校に来てもらって作品づくりをしました。
同じ学校のお母さん同士の交流に役立った
私は基本引きこもりで、定期的にランチに行くような友達はゼロなんです。
それなのに家庭教育学級の運営なんてしていたのですが…
ランチは仲の良い人同士でないと行くのは難しいのですが、クラフトや調理など作業を伴うものは初対面でも意外と楽しくできるんですよ。
仲間同士でいるのが好きなタイプの方は、あまり家庭教育学級に参加されないです。
誰が参加するのかは、いち参加者には当日まで伝わりにくい面がありますね。
仲良くなって友達になる、までいかなくても、ちょっとした地域の情報が入ると嬉しかったです。
家庭教育学級の運営をやる人がいなくなる問題も
私の住んでいる自治体では、今は家庭教育学級の運営をする人がいない学校もあります。
絶対に家庭教育学級をしなければいけないほどの強制力もないので、新たに運営をしてくれる人がなかなか見つかりません。
私自身、子供が大きくなってしまい、学校単位でのつながりが薄くなってきています。
家庭教育学級はその学校の保護者以外でも参加はできるのですが、なかなか…
ある程度のつながりがないと難しいですね。
さいごに
今現在、家庭教育学級の運営・企画で困っている方がおられたら、ドタキャン対策は一番気をつけてもらえたらなと思います。
確かに細々としたことをやるのは大変な面もありますが、運営・担当の方も楽しめるようになれば幸いです。
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